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第19回
歯の外傷 その7 外傷の後遺症3(萌出遅延と矯正治療)

前回のコラムで記載しましたが、開窓処置(歯肉を切る)を行っても生えない場合は、再度歯肉を切開し骨を一部除去します。そして矯正治療装置(歯並び治療)を使用して歯を引っ張り出す処置を行います。この方法を開窓牽引法と呼びます。

歯科を受診していても専門的な解決策を得られないまま長期間放置される例は多数あるようです。今回と次回のコラムでは長年に渡って歯が出てこなかった例を提示します。

症例写真は12歳の女の子で乳歯の外傷既往があり左上の1番前の歯が出てこないと来院されました。乳歯は5歳の時に受傷しましたが自然に抜け落ちなかったため8歳頃に抜歯したとのことでした。その後、周囲の歯は次々と乳歯から永久歯へと自然に交換したのですが、外傷した乳歯の後から生えてくるはずの永久歯は、歯肉が歯の輪郭を呈して盛り上がったまま一向に生えて来なかったとのことでした(写真1)。
デンタルX線写真を撮影したところ歯の根が曲がっているのが確認されました(写真2)。
これも乳歯外傷による影響なのです。歯の根が曲がっている状態では自然に生えることはできませんし歯肉を切る(開窓処置)だけでは生えません。歯の根が骨と癒着している疑いもありましたが、歯肉と骨を除去して歯の表面に器具を接着し牽引を開始しました(写真3)。

8か月程かけてゆっくり牽引しています。牽引した歯を並べるスペースが不足しているので上顎のみ矯正装置を使用して治療することになり、まず上額の前歯に矯正の金具とワイヤーを装着しました(写真4)。
その後上顎の全ての歯に矯正の金具とワイヤーを装着し、治療開始から1年3か月後の14歳の時に装置を除去しました(写真5)。牽引した側の歯肉は、矯正力によって一過性に退縮していますが時間の経過とともに目立たなくなっています。今回開窓牽引した前歯は、日本人の平均で7歳に生えてきます。乳歯を抜歯した8歳から処置を開始する12歳までの4年間、前歯が生えるのをずっと待ち続けていたのです。

参考文献について
  • 兼子周代、望月清志、大多和由美、藥師寺 仁、町田幸雄:萌出遅延歯に関する実態調査, 小児歯科学雑誌, 35:643-648, 1997
  • 望月清志、大多和由美、藥師寺 仁、町田幸雄:永久歯萌出遅延歯の処置法について, 小児歯科学雑誌, 36:702-714, 1998
  • J.O.ANDREASEN, F.M.ANDREASEN:Textbook and Color Atlas of Traumatic Injuries to The TEETH, 3rd Ed. 1994

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